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2006年08月05日

社長27才のお誕生日おめでとう!(山川義介)

posted by Yoshisuke Yamakawa

昨日は社長の27才の誕生日だった。社長は生憎とある試験を受けており一日外出、夜も所用があり顔を合わせてお祝いをする事ができなかったので、お祝いは別途やろうと思う。26才というのは、ALBERTアインシュタインが特殊相対性理論を発表した年であり26才で何かを残せといいう話しをよくしていた。彼は26才で何をやりとげたのだろうか。

僕の26才はTDK入社2年目であった。1985年1月8日(実は僕の28才の誕生日。この頃ソニーは必ず1月8日に何かを発表すると言われていた)、ソニーが8ミリビデオの第1号機を発表した。 これに先立ち、TDKでは業界No.1の8ミリビデオテープの商品化を目指し、26才の僕はその中で開発競争に明け暮れていた。毎週の様に試作品を持って、ほぼすべての家電メーカーに足を運び、合同で評価をし結果を組成開発者にフィードバックする役目だった。新しいフォーマットの開発は、互換性が問題となるため、ハードメーカーとメディアメーカーの協力は必要不可欠だ。ハードメーカーとしては、すべてのメディアメーカーのテープが使えなくてはいけないし、逆もしかりだ。僕の専門は化学だったので、テープの成分分析や物性分析はお手の物だったが、電気特性は全くの素人だった。家電メーカーの優秀なエンジニアと対等に話ができるようになるために、猛烈に勉強をした。TDKとして恥ずかしくないレベルという意味もあったが、それ以上に知識欲と負けたくない気持ちがあったと思う。そういう意味では、技術の世界ではかなり背伸びをして対外的交渉をしていたと思う。よくそんな素人の僕に会社はこの仕事をさせたと、「TDKの懐の広さ、裏を返せば人材の少なさを」感じる。

さて、当社の社長の上村君だが、ご承知の通りインタースコープのインターンがルーツだ。もちろん伝説のインターンの1人だ。僕は数十人のインターンと接しているが、彼ほどバランス感覚に長けている学生はいないと思う。際だったスキルがある訳でもなく、どちらかと言えば口先で面接を突破した彼だが、その口先には嘘がなかった。それでも彼の仕事どちらかと言えば緻密ではなかったし、いくつかの部署でダメ出しをされた。しかし、それはダメ出しした上司に問題があったのだ。要は、彼の優れた能力を活かす仕事を与える事ができなかったということだ。

僕はインターンの学生と、色々な商品を開発をした。ハイブリッドコンジョイントモデルはJ.A君、。PRICEはD.S君、そして上村君と開発したのは、テキストマイニングと、CONELだ。

上村君には、僕が考えている事や人が話す事に対する優れた理解力と、それを論理的に自分の中で整理して自分のものにする吸収力と記憶力、そしてそれを元に新しいビジネスに昇華する発想力、その発想を具現化するための圧倒的な行動力、実行力、達成意欲、そしてそれを匠に人に使える説明力がある。

僕はビジネスマンには国語、算数、理科、社会(学校で勉強するような事の能力)は求めない。コミュニケーション能力、ロッジカルシンキング、プレゼンテーション能力。この3つだとよく言っている。上記能力が高いレベルでバランスしているのが、上村君だ。ただし、これだけの能力を持っている人は、他にもいるだろう。それ以上に大切なのは、人間性の問題だ。

彼は、まだようやく27才になったばかりだが、人の気持ちをよく理解する優しい心を持っている。男性に優しいという言葉は、必ずしも誉め言葉にはならない事もあるが、彼の場合はその裏に、本当の厳しさや割り切りを持っている。このバランスが僕には全くない部分であり、尊敬すべき大きなポイントだ。

共同経営者は、初期フェーズでは同質、中期以降は補間関係がよいとも言われる。上村君と僕の場合は、1軸で切ると同質、2軸で切ると補間関係になっていると思う。これは絶妙なバランスだ。(こういう関係性を考える時にも、1次元で考えず、2次元で考えるようなロジカルシンキングを共有できるところも、非常に重要なポイントになる。)

人間性という言葉を使ったが、これは価値観にもつながる。彼もそう言っているが、たとえば、両親を尊敬している、大切にしようと思う強い気持ちがある、こういう事は、実は非常に大切なことだ。また何ごともそうだが、「適度の共有」が重要だ。適度というのは、共有を適度にするのではなく、適度の度合いを共有するという事だ。たとえば、規則を守る事に関して、「夜中で車が一台も通らなくても、赤信号を守るか」といったような事だ。規律性と合理性のバランスと言えるかもしれないが、ここがずれた時に、よくもめる。これは上村君との関係だけの事ではないが、ずれはあってあたりまえで、何らかの判断をする時にこれがずれていても、判断の仕方さえ決まっていれば問題はおきない。ただ、共同経営者の場合、できればズレを充分理解した上でお互い納得して判断をしたいと思う。それがお互いのモチベーションにもつながるし、会社としてのドライビングフォースになると思うからだ。そのためには、リアルのコミュニケーションが極めて重要だと思う。

さて、上村君は26才で何を成し遂げたのだろうか。冒頭の命題に答えを書こうと思ったが、めずらしく代表者ブログを書いたら長くなってしまった。つづきは本人が答えてくれるだろう。

2006年08月05日 14:02