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2007年04月19日
Web3.0は来るけど来ない。~Web2.0がなぜ来たか(上村崇)
posted by Takashi Uemura
「Web3.0」という言葉について語るのは結構勇気がいることだ。
なぜなら「Web2.0」が与えたインパクトに対して、その中身がどうしても稚拙に見えてしまうがゆえに、「嘲笑」を買う可能性が高いからだ。実際そのような内容も多いのではないか。
ここであえてWeb3.0について勇気を出して書いてみちゃったりなんかしよう。
ところで、弊社では定期的に会長の山川が勉強会を開いている。
アルバイトから社員まで誰でも参加できるのだが、勉強会は経営者の想いの共有や参加している皆さんの考える力の向上に非常に役に立っている。私は暗に参加することを禁止されているようなのだが・・
先日その勉強会で「Web3.0とは」という内容でディスカッションし、「Web3.0は来ない」という結論がでたとのこと。内容を詳しく聞いていないので判らないが、私も似た考えを持っている。
正確には「Web3.0は来るけど来ない」と思っており、寧ろ何故「Web2.0」が来たのかとよく考える。
私が考える「Web3.0」の世界は、「Webがパーソナライズされた推薦をしてくれる」世界だ。
「なんだお前が『レコメンデーションの専門企業』をコンセプトにしているからだろう」という声が聞こえてきそうだが待っていただきたい。私がいいたいのはそこではない。
現在のWebはユーザーに沢山の知識とスキルを要求する。
私自身もそうだし、私が普段接している人達のほとんどが、実は知らず知らずのうちに、ネットオタク、またはネットオタク予備軍ぐらいになってしまっており、中々気づかないのだが、ごく普通の人々からすると、まだまだ難しくて使えないというのが今のWebである。
私が期待するWeb3.0の世界は、そういう人々が何のストレスもなく、アクセスした瞬間、またはリアルの世界で行っていることの延長のように行動すると、最適な情報が提示される、レコメンデーションの世界だ。
これが実現すれば、今のWebとは全く違う世界であるし、革新的であることは間違いないし、Web3.0と言っちゃってもいいくらいの変化である。
でもそうは言われないだろう。
なぜか。
それは多くの人がそういう世界が来るのではと、かなり前から口々に言っているからだ。
SF映画や漫画の中にも、権威ある書物にも、それっぽいものはいくらでも出てくるし、
最近では
http://probe.jp/EPIC2014/ols-master.html
これなんかもかなり話題を呼んだ。
多くの人に期待された未来であり、(これに似たようなことは)「いつか来るよね」という世界である。
一方で「Web2.0」はどうか。
かなり多くの人が「期せずして」この概念に出会ったのではないだろうか。
恥ずかしながら、正直にいって私自身は、Web2.0の世界を予測していなかったし、色々と見知った上でようやく理解し、「なるほどね」という感じだった。
Web2.0がこれだけの衝撃を与えたのは、今住んでいる大陸と、いつか渡ってみたい大陸の間に、実は知らなかった新大陸があった!からこそ、皆が驚き、新しい名前が与えられたということではないか。
そう考えると、「真のレコメンデーション」が実現しても「Web3.0」という称号は与えられないだろう。
(別に与えられなくてもいいのだが)
もしいつか、誰もが認める「Web3.0」という世界が来たとしたら、それは今私が想像できない何かのはずである。
