« 2008年03月 | メイン | 2008年05月 »
2008年04月30日
師の言葉『誤解できないように書く』(山川義介)
posted by Yoshisuke Yamakawa
恩師の栗田先生が、名古屋大学時代に久保昌二教授から教わった言葉の中に、次の様なものがあったそうだ。
(1)大胆に思索し、細心に実験せよ。その逆をするな。
「細心に思索すると自分のやるべき事がない様に思ってしまうし、大胆に実験をすると機械を壊してしまう」という意味だそうだ。これは、開発や事業でも同じ事が言えると思う。発想や計画は、ある程度大胆でないと画期的な事はできない。リスクを取らなければ革新的な事はできないし、合理的から奇跡は産まれないとも言う。細心にリスクの分析をしたら、ベンチャーの起業などできる訳がない。
しかし、一度進み始めた事業は、細心の注意を払わないと大きなミスを犯す。そのコントラストはとても重要だと思う。
(2)文章は理解できるように書くだけでなく、誤解できないように書く
理解できるように書くのは当たり前だが、誤解できないように書くのは難しい。ロジカルシンキングができていない人は、文章を書くのも下手くそだ。議事録や業務報告などは、如実にその能力が現れる。当社の派遣デザイナーのEさんの業務報告は、本当に素晴らしい。分類、整理、体系化されており、しかも見やすい。デザイナーだから見やすいのも当然かもしれないが、やはり全体と部分をバランス良く見る事ができる力と、ロジカルシンキングに長けているのだと思う。しかもイモーショナルなコメントもかなりイケてる。
コミュニケーションは「書く」だけでなく、すべて同じだと思う。この言葉を、「人には理解できるように話すだけでなく、誤解できないように話す」と言い替えてもよいと思う。自分の考えが人に伝わらないのには3種類あって、相手が理解できない場合と、理解しているが間違って理解している場合で、かつ相手が理解できない中にも、相手の理解力が足りない場合と、こちらの話し方が悪い場合がある。多くの人に理解できないと言われたら、話し方が悪いだろうし、自分だけが理解できなければ、自分の理解力が足りないと思えばいい。しかし、怖いのは多くの人が理解したと言っているが、それが自分の言いたい事とずれている場合だ。これは話す側の問題だが、それに気づくことは結構難しい。
「君は何を言っているか分からない」と言われる人が結構社内にもいる。特に上長になる人は、理解できる様に話すだけでなく、誤解できない様に話す努力をして欲しい。
2008年04月25日
事業部長合宿(上村崇)
posted by Takashi Uemura
明日(というか本日、、)は事業部長合宿で箱根に行って来る。
今年の1月に新組織体制に変更し、これまで機能別に分かれていた組織を事業別に変更。
エンジン事業部、メディア事業部、そしてR&Dに注力する技術推進部という体制でそれぞれ「一意専心」に努めてきた。
各々が自分達のやるべきことに注力できたことで、事業にスピード感が生まれた。
四半期が終わり、かなり状況も変わってきたので、この当たりで一度これまでの反省と今後についてしっかりディスカッションし、軌道修正をかける必要性を感じている。
実りある合宿にしたい。
のにまだ会社にいる。。。
2008年04月21日
師の言葉 『我以外皆我師』(山川義介)
posted by Yoshisuke Yamakawa
就職してから影響を受けた経営者や上司の事は何かにつけて話をして来たが、学生時代の恩師の話はあまりして来なかったと思う。先日のエントリーで、大学の研究室の教授である栗田先生に教わったマーフィーの法則の話をした。
先々週の土曜日に、栗田先生の傘寿のお祝いが横浜であり、久々にお会いした。栗田先生は、物理化学の先生だが、電子スピン共鳴とかシュレディンガーの波動方程式以上に論文の書き方とか、国語的な事をたくさん教わった。今でも覚えている事がたくさんある。自分のロジカルシンキングの元は、ここで培われたのかもしれないと思う。
『師とは「自分以外はすべて師である(吉川英治)」。
師が何かを教えるつもりで言った事は忘れるが、うっかり口にしたことは覚えている。思いがけない時に浮かんできて、何かの役に立った言葉。』
として、栗田先生が役に立ったという言葉を教えていただいた。吉川英治の「我以外皆我師」は彼がよく色紙に書いたとも言われ、宮本武蔵の言葉とも言われる。
多くの人と接して思う事だが、人には、初対面の同じくらいの年の人や年上の人に対して、初めから見下した態度に出る人と、たとえ年が下に見えても何らかの尊敬を持って接する人の2種類があると思う。私より年下のとある上場企業の経営者に、「今度当社に保月さんという常勤監査役が来られます。」と言ったら、「その保月君はさあ・・・・」と、まるで友達かのような話っぷりで驚愕した事がある。もちろん、立場が下の会社の私に対しては、タメ口以下だった。こういう礼儀を知らないお山の大将的な人は、おそらく「自分以外は皆師である」という様な事は考えた事もないのだろうと思う。
ALBERTの社員は、掃除に来ているおじさんや、宅配便のお兄さんにも、「ありがとうございました」とか「お疲れ様でした」という挨拶をする。私は、下請けとか業者という言葉があまり好きでないので、使わないのだが、「人を使う」という言葉と同じで、お金を払っているから命令口調で何でもさせてよいという事はあり得なく、それは営業行為も同じ事だ。売る側も買う側も、対等の取引であるべきた。
にも関わらず、私がマルマン時代に、某カメラ系量販店は、ヘルパーとい名の下に、夜中の2時3時に全く関係のないゲームソフトの販売準備を手伝わせたり、もっとひどい話としては、社長の自宅の草むしりまでやらされたという話さえ聞いた。真偽は定かではないが、そういう事が横行していた事は確かだろう。
こういう事が起こるのは、社風即ち創業者、経営者の人間性の問題であって、「我以外皆我師」という考えを持っていれば、絶対に起こらない事だろう。ALBERTは、そういう会社とは、例え条件がよくても取引はしない。「我以外皆我師」という思想は、社風を作り上げる上で非常に重要だと思う。
ちょっと話はそれるが、インタースコープの男性社員で、仕事上で「俺、お前」という言葉を使う人はほとんどいなかったし、いると非常に違和感があった。基本的に女尊男卑の会社だったので、女性のほうが優秀な人が多く、仕事もできた。ALBERTもいくらかその文化は引き継いでいる様な気がする。
2008年04月20日
日本からベンチャーが消えた日(上村崇)
posted by Takashi Uemura
ご存知の方も多いと思うが、日経新聞から「ベンチャー面(企業3面)」が消えた。
ここの情報によると、ベンチャー市場部がなくなったということだ。
弊社も何度か取り上げていただき、ベンチャー市場部の記者の方には大変お世話になったので、切ない思いで一杯だ。
タイトルは以下のように略してみたが、あながち大げさでもないのではないか。
国内最大の経済紙日本経済新聞からベンチャー面が消えた
火曜、水曜がベンチャー面の日だったと記憶しているが、先日の水曜日の該当面は
「新興・中小企業」となっていた。
新興企業と中小企業を取り扱う面ということだろう。もはやベンチャーの面ではないのだ。
そもそもベンチャー企業の定義とは?については過去に山川が書いている。
それによるとベンチャー企業とは
①独自性を持っている
②成長性がある
③少数精鋭である
の3つがそろっている企業としている。
経済産業省では簡単に纏めると以下4つを上げている。
①設立からの期間が短い
②新規性
③成長性
④大企業の系列ではない
いずれにしても独自性(新規性)、成長性という点が特に重要だと思う。逆にこれらの要素のない新興企業は「中小企業」に過ぎないのだ。
日経新聞が、「ベンチャー」面を「中小企業」面に変更したことは、日本から独自性と成長性をもった企業が減ってしまった、紙面を割くほどの数が存在しなくなった。ということではないか。
ITバブルを生き抜いた実力あるベンチャー企業は既に上場を果たしており、企業2面や財務面に取り上げればよい。そうなるとベンチャー面は未上場ベンチャー企業のニュースのための場所。ということになるが、そこが埋まらないということだろう。
これは悲しい事実だ。
ちなみに、ALBERTは「ベンチャー企業です」
2008年04月16日
マーフィーの法則(山川義介)
posted by Yoshisuke Yamakawa
私が「マーフィーの法則」を初めて知ったのは約30年前、大学4年の時だ。横浜国立大学工学部、材料化学科に在籍し、卒論のテーマは「ナイロンの光化学反応の解析」という内容で、日々マイナス273度の液体窒素で冷却し反応を止めたナイロンに紫外線を当てて、電子スピン共鳴という機器分析で反応機構の解析をしていた。その時の教授である、東レリサーチセンターから来られた栗田先生が、この言葉を教えてくださった。
~マーフィーの法則~
1.何ごとも、ちょっと見よりは難しいのが常である。
(Nothing is ever as simple as it seems.)
2.何ごとも、はじめに予想したより時間がかかるものである。
(Everything takes longer than you expect.)
3.何ごとも、失敗の可能性のあるものは、失敗が起こる事を覚悟しておくこと。
(If anything can go wrong , it will)
英語のほうが、しっくり来る方もあろうかと思い併記したが、この言葉は卒業研究を行なう上で、何度も何度もその通りだと思い知らされた。実験を繰り返し結果を解析する訳だが、たとえばガラス細工で器具を作るのはちょっと見より難しかったし、明日までに終わらせようとした実験は、だいたい終わらなかった。
この法則は、会社経営やサイトの開発などでもよく当てはまる。私が、「スタッフは納期」、上村君が「結果がすべて」とよく言うのは、これらの法則を踏まえての事である。何かを実行する時に、常に最悪の事態を想定しておけば、失敗はほどんとしないと言っても過言ではない。企業は大学の卒業研究のような甘い世界ではないので、この「マーフィーの法則」を皆さんによく知っていただきたいと思う。
そういう中で、「見つかる.jp」の開発は、初期の計画よりは遅れたものの、リスケをしてダッシュをかけた後の進捗は素晴らしいものがあり、今までのALBERT史にはない、「オープン前日にスタッフ全員が早く帰れる」という偉業を成し遂げた。緻密なスケジュール管理や情報共有、チームの素晴らしい一体感が、これを可能にしたのだと思う。
*この「マーフィーの法則」は、一般的な書籍にはあまり散見されず、栗田先生がデューク大学時代に仕入れられた情報ではないかと思う。
2008年04月15日
モバイルサイト「ONEFESTA」にレコメンドエンジン導入(上村崇)
posted by Takashi Uemura
先日日経新聞本誌にも取り上げていただきましたが、4月9日、シーエー・モバイルが運営するモバイルショッピングサイトの「ONEFEATA」に弊社のレコメンドエンジン「おまかせ!ログレコメンダー」の提供を開始しました。
携帯サイトはPCからの閲覧と比較すると、
通信速度が遅い、1画面に乗せられる情報量が少ない、スクロールが遅い、リッチな検索機能をつけられないなど、圧倒的に「検索しにくい」という問題があり、前々から「モバイルこそ、レコメンドが真価を発揮する領域」と考えていました。
今回、まずは協調フィルタリング型のレコメンドエンジンである「おまかせ!ログレコメンダー」のモバイル事例第一弾をリリースすることができたわけですが、今後、感性検索として認知されている他のエンジンについても、モバイル対応を進めていきます。
「モバイル対応」というのは、PCで閲覧されていたものを「モバイルでも閲覧できるようにする。」ということではいけないと思います。
モバイルならではの利用シーン、使われ方をマーケティング視点に立って熟考し、モバイルならではのレコメンデーションを進めていきます。
2008年04月11日
ロジカルシンキング_1(山川義介)
posted by Yoshisuke Yamakawa
ロジカルシンキングの基本は、「コトバ(国語力」」だという事をいつも言っている。理論物理学者に対して、ロジカルな人だとは言わない。数学の公式を指してロジカルな公式ですねとは言わない。「あの人はロジカルだ」と言った時、その人が理論物理の難しい式を操っている事を指す事はあまりなく、どちらかと言えば、なるほどと人を納得させるロジックをコトバに出して言える人の事を指すように思う。
「~カル」というのは、「~的」という意味であって、「~」そのものではない。ロジカルシンキングの研修が流行っているが、ここでは「ロジック」(論理)を教えるのではなく、「論理的な考え方」「論理的な伝え方」を教えるのである。では、何が論理的かと言うと、そもそも相対性理論は論理的ではなく理論だし、ピタゴラスの定理が論理的なものではないので、論理的というのはやはりより多くの人が納得する考え方と言ったほうがよいかもしれない。
ロジカルシンキングがなぜ必要かと言えば、「難しいものを単純にし、構造化(誰が見てもわかりやすく)して、相手を納得させ、相手と協調するための思考方法」と言われる。そのために、MECE(もれなく重複なく)とかロジックツリーなどという手法がよく使われる。
科学とは何かというと、「混沌としたものを分類、整理、体系化することである」と言われる。では、分類、整理、体系化とは何か? かなり前に上村君に質問をされた時に作ったチャートがあるので紹介しておく。




たとえば、社内やプロジェクトの問題点を整理する時、商品をたくさん集めて分類し紹介するサイトを作る時、アンケートの選択肢を設計する時や自由回答を分析する時など、この「分類→整理→体系化」をMECEに行う事は非常に重要なステップだ。より多くの人が納得できるようにこれができる事が、ロジカルシンキンクの要諦の重要な一つであると思う。
2008年04月08日
見つかる.jpオープン(上村崇)
posted by Takashi Uemura
本日4月8日、新メディアの「見つかる.jp」がオープンした。
弊社のレコメンデーションテクノロジーを駆使し、創業当初から掲げる「レコメンデーションポータル」として、欲しいものが「見つかる」、探しているものが「見つかる」、思いもよらなかったものも「見つかる」サイトをコンセプトに今後拡大していきたい。
今は取扱商品のカテゴリも限られており、搭載されているレコメンドエンジンも稚拙な部分が残っているが、今後、あらゆる商品、サービスが「見つかる.jp」を使えば必ず見つかるというレベルまで持っていきたい。
2005年に創業してから「教えて!家電」「教えて!Beauty」「教えて!ブライダル」「教えて!保険」と立ち上げてきたが、独立型メディアを差別性をもって運営していくには相当な体力が必要であり、多角化のジレンマに陥ってしまっていたことは明らかだった。
この反省をもって、昨年には事業戦略を大きくシフト、レコメンドエンジンをASPで提供する事業を中心に据えてきた。こちらは幸い大手クライアントにも恵まれ、時代の流れにもガッチリあっており、事業は順調に推移している。
そんな中でもレコメンデーションポータル構想は全く諦めたわけでも、手を抜いたわけでもなく、中長期の成長を見据えて、屈伸期間を設け、虎視眈々と飛躍に向けた準備を進めてきた。
ようやく本日、始めの一歩を踏み出したに過ぎないが、山川も僕もこの事業に大きな可能性を感じ、「絶対いける」と信じている。
読者の皆様、是非どんどん利用していただき、忌憚なきご意見を宜しくお願いします!
■リリース掲載はこちら
NB online 2008/4/8
ALBERT、「感性」で通販商品を探せる横断検索サイト「見つかる.jp」
IT PRO 2008/4/8
ALBERT、「感性」で通販商品を探せる横断検索サイト「見つかる.jp」
Yahoo!ニュース 2008/4/8
ALBERT、レコメンドエンジンと感性検索を用いたショッピングポータルサイト
Japan.internet.com 2008/4/8
ALBERT、レコメンドエンジンと感性検索を用いたショッピングポータルサイト
ベンチャーナウ 2008/4/8
ALBERT、独自の推薦エンジン/感性検索による通販横断検索「見つかる.jp」
2008年04月03日
平石さんが来社された(山川義介)
posted by Yoshisuke Yamakawa
久しぶりにドリームビジョンの平石さんがALBERTに来られた。
平石さんは、シリアルアントレプレナー 「3度目の起業」と「初めての子育て」で有名だが、そういう僕も、最近ある方からシリアルアントレプレナーと紹介され、しかもALBERTが3度目の起業なので、平石さんと同じだなあと思った。
平石さんのブログを読むまで、「シリアルアントレプレナー」という言葉を聞いた事がなかったので、そもそも「シリアル」って何だ?と思っていた。上村君が、シリアルNOのシリアルで、連続的にという意味だと教えてくれ、なるほどと納得したのだが、連続的に起業するって、結局は継続してないってことではないかとも思い、複雑な気持ちにもなる。僕の場合は1995年から5年に一度の起業なので、少なくとも5年は継続している訳だからまあいいかとも思う。
ところで、今日は平石さんと久しぶりに4時間話をした。かいつまんで言えば、お互いの会社のビジネスモデルを説明し合い、アドバイスをしたり、提案をしたり、悩みをぶつけたり、二人合わせて5社を起業した経験の中から文殊の知恵を出し合った訳だ。
創業者、経営者には、共通の思いや悩みがあり、時々こんな機会を持つと、ホトバシリックな会話がはずむ。今回は「マッチング」という共通のテーマでの宿題をもらったので、新しいビジネスモデルを考えてみようと思う。


