« 努力は報酬に値しない(山川義介) | メイン | ニューズ・ツー・ユーのパネルディスカッション(山川義介) »
2008年08月27日
コピー用紙の裏は使うな!(山川義介)
posted by Yoshisuke Yamakawa
先週、某M信託銀行のセミナーで、株式会社コスト削減総合研究所の村井哲之社長のお話を拝聴した。さすがに分かりやすい会社名の社長だけあって、分かりやすく有用なお話だった。村井社長には、「コピー用紙の裏は使うな―コスト削減の真実 」という著作がある。セミナーでは参加経営者に対して、コピー用紙の裏を使っている人に挙手をさせて、「ではそれで月どれくらいのコストが削減されているか知っていますか?」という質問をされた。もちろん、回答できる経営者は一人もいなかった。
私なら、「ではコピー用紙は1枚でいくらくらいだと思いますか?」と聞きたい。アスクルで購入すると5.000枚で3.000円弱だ。つまり、1枚60銭である。コピー料金に占める紙代の割合は非常に小さいのである。そういう意味で、もしコピー費用を削減しようと思ったら、10枚の紙を節約するより、1枚のコピーを「しない」方法を考えるほうが、遙かに効果的なのである。
出張旅費もそうだ。上場企業の役員などが、「うちはコスト削減なので役員でもグリーン車を使わないのです」という様な事を言うのだが、そんな事より、出張をしないで済む方法を考えたらどうかと思う。出張コストに占めるグリーン代金は、おそらく5~6回の出張を1回減らせば簡単に捻出できるはずだ。
7月6日のエントリーで、「企業のコストダウンで、廊下の蛍光灯を消すとか、2本を1本にするとかいう方法があるが、私は決してそのような事はしない。意識付けさせるために、暗い廊下を歩かせるというなら分かるのだが、社員のモチベーションが最大の企業力→社会への貢献だと思っているから、僕なら企業のコストに占める比率を分析し、多い所から手を付ける。」と書いた。セミナー後に村井社長とお話させていただいたが、社名を見ただけでどんな社長か分かるし、著作名を見ただけでどんな内容かもわかり、素晴らしいコミュニケーション戦略だと思った。
私が創業した某会社の大株主になった会社から派遣された方が、コストダウンのためコピーの裏紙を使う様に全社に指示を出した。当時私はこの会社を去る事が決まっていたが、それでも全体朝礼で、コストダウンはその効果や意味を考えてやって欲しいと言った。「蛍光灯はつけたり消したりする時に電力を使うので、頻繁に消灯する事はかえってコスト高になる。社内を暗くして意識を持たせる目的ならいいが、そういう指示をする人はその効果も併せて明示すべきだ」という考えを示したと思う。
コピー機で裏紙を使うという事は、2001年くらいにインタースコープでもやっていた。しかし、機密情報であったり、そうでなくても社外に出したくない内容の裏紙に、企画書などを印刷してクライアントに提出する人がいたり、ホチキスしたままの裏紙をコピー機に入れて機械を詰まらせたりする人がいたりで、トラブル続出したので中止した。コピー機で裏紙を使わないというのは、紙のコストの問題もあるが、トラブルによるコスト増という事もあり、その某会社はシステム部にいた賢明なIさんの忠告で、裏紙作戦は中止されたが、そういう訳の分からない指示を上から目線でする親会社には、どうも馴染めない。合理的でない精神論には、たとえそれが大株主であろうと持論を通すつもりだ。
2008年08月27日 15:29
