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2008年09月28日

三笠フーズ事件に思う(山川義介)

posted by Yoshisuke Yamakawa

経営者のクレディビリティ欠如に関しては、何回か述べている。一連の三笠フーズに始まる汚染米事件などは、今更語る気もしない。政府の対応もひどかったが、関係会社の役員は解雇、即刻営業停止にし、全員お詫びと回収に走るべきだと思う。風評被害に遭った小売店などがどれほど迷惑をしているのか。子供がいじめにあっているとも聞く。

しかし、以下の様な考え方もある。書いている方が栄養学のプロなので、説得力もある。

>三笠フーズによる事故米の不正転売事件などが取りざたされている。
>もちろん、モラル的にどうよ、ってのはある。
>ルールがあるのに破っちゃダメでしょ、そんなとこで儲けちゃ、みたいなのはわかる。
>
>でも、そもそもルールがおかしいってことは無いのか?と。
>誰も疑わないのかね?
>食糧不足で、アフリカじゃ殺し合いしているのに、
>カビが生えたら、全部捨てる?ってか。
>もったいねーと思うのは普通の感覚だ。
>事故米だって、使い道限定で許可する道だってあったろうと思う。
>
>今回の事故米だって、焼酎原料に使ったところで、
>カビ毒も農薬のメタミドホスも蒸留するから移行しないし。
>問題ないんじゃないのーとね。
>ご飯やあられ原料に使ったとしても
>米は洗って使うから、メタミドホスは流れちゃうし、
>神経質な日本人はカビが肉眼で確認できて黒い粒があったら
>洗ってるそばから、取り除くのは、わかってる。
>もちろん、害になる可能性は低いけど、ある。
>けど、それよりもっと食中毒リスクの高い食品は、山ほどあるがな、とも思う。

確かに、子供の頃は真空パックの餅などなかったので、餅にはすぐカビが生えた。それでもそのカビを切り落とし洗って食べたものだ。最近は賞味期限のみが食べていいか悪いかの価値判断になっているので、あり得ない事なのかもしれないが、私の子供の頃はそうだったので違和感はない。

しかし、あのカビの生えた米の映像をテレビのニュースで見せつけられ、その米を使って日本酒や芋焼酎が造られているとすれば、飲みたくなくなるのは当然のことだ。カビの生えた米を使った食品の安全性やそれを食べるかどうかの議論と、経営者がその米を安く仕入れ不当な利益を上げていいかとは全く別の議論であり、後者に関してはクレディビリティ欠如にほかならない。

経営者の道徳教育など無意味だという意見もある。そもそも経営者の多くは、良いも悪いも自分の価値観に凝り固まっている人が多いわけで、今更道徳観が変わるとは思えない。なので、巷ではガバナンスだコンプライアンスだ、規則はうるさく言うが、道徳観とか倫理観の教育などほとんどないに等しい。

では、そういうクレディビリティは、どのように形成されるのだろうか。私は、親の教育とか育った環境が大きく作用するのではないかと思っている。稚拙な事例で申し訳ないが、私は子供の時にシャツはズボンの外に出してはいけないとうるさく言われて育った。小学校1年の頃、やんちゃ坊主だった事もあり、いつもYシャツを外に出して先生にしっぽが出ていると叱られたものだ。しかし、最近ではシャツをズボンに入れる事のほうがださくて、おじさんだと言われる。もちろんスーツのYシャツを外に出す人はいないが、少なくとも私の場合はゴルフの時でもシャツは外に出さない。

伝統のあるゴルフ場に行くと、服装の規律もうるさい。私の父はゴルフ場のルール委員にもなっているくらいで、ゴルフのルールやマナーにはうるさかったので、高校生の頃から色々仕込まれた。半ズボンの場合はハイソックスをはかなくてはいけないとか、クラブハウスにはサンダルや下駄は当然禁止、ジャケット着用、帽子は脱ぐというのが常識だった。こういうゴルフ場では、今でもシャツを出してプレイするとキャディさんに注意される。

しかし、そういう英国紳士流のゴルフ場もあるが、アメリカのパブリックの様に、Tシャツ半ズボンでビーサンで行くゴルフ場があってもいいし、必ずしもゴルフ場が英国紳士の場でなくてもよいと思う。要は、そういうカジュアルなゴルフを楽しみたい人は、そういうゴルフ場に行けばいいのだし、英国流紳士ゴルフが好きな人は、そういうゴルフ場に行けばいい。郷に入っては郷に従えで、超一流のゴルフ場にサンダルTシャツで行き、シャツを出してゴルフをしてはいけないのである。

話はそれたが、私の場合はそういう環境で育っているので、シャツを出す事には抵抗感があるので、カジュアルなゴルフ場でシャツを出すとかいう使い分けもしないし、普段も別に出すモチベーションは全くない。そういう事は、やはりいいとか悪いとかは別にして、子供の頃の育った環境や価値観がなかなか変わらないのではないかと思う。他にも、霊柩車を見たら親指を隠すとか、夜は爪を切らないとか、どうでもよさそうな事で、気にする事があるのは子供の頃の教育の賜だ。

そういう意味で、改めて子供を育てる家庭環境や学校教育というものに、真剣に取り組まなくてはいけないのだなあと思う。

06:09

2008年09月26日

社長と係長とはどちらが多いか(山川義介)

posted by Yoshisuke Yamakawa

総務省統計局の平成18年事業所・企業統計調査によると、平成18年の会社数は約260万社、会社従業者数は3996万人だそうだ。つまり日本には260万人の社長がおり、従業者15人に一人は社長であり、これに公務員や個人経営者を含む従業者を加えると、5863万人なので、日本で仕事をしている人の22人に一人は社長だということだ。

260万社あると言っても、実際に稼働している会社数は160万社と言われ、複数の社長を兼務している人もいるので、実際の社長はもう少し少ないかもしれない。因みに、上場企業数は約4000社と言われるので、たったの0.15%に過ぎない。私の場合、平社員→係長→課長→部長→事業部長→平取締役→常務取締役→副社長→社長→会長と、サラリーマンとしての王道を歩んでいるので、色々な立場を経験しているが、最近は当社の社長の様に、いきなり社員から社長になる人もいるし、学生時代から社長を兼務している人も多いので、いったい役職って、何なんだろうと思ったりもする。

私は、「専務」という肩書きのみ経験がない。まあ、専務と言うと「何にもせんむ」という誹謗中傷を受ける事も多いようだし、常務ですら「ああいえば常務」などと駄洒落で言われる事もある(これは私だけかもしれないが・・・・)ので、どうでもよいのだが。

国内海外を問わず、繁華街で「社長!」と声をかけて当たる確率は、その繁華街属性を考えるともっと高いのだと思う。飲み屋の呼び込みは、それを経験上知っているのかもしれない。もしもデータをお持ちの方がいらっしゃれば教えていただきたいのだが、係長、課長、部長の数はどれくらいなのだろうか。最近のお洒落な企業では、パートナーとかマネージャとかディレクターとか、旧来の日本語役職がない所も多いので、なかなか把握できないかなとは思う。

企業規模の分布はロングテールになっており、中小企業が圧倒的に多い訳だが、小さい会社だと、社長とそれ以外みたいな所あるし、奥さんが専務でそれ以外という所もあるだろう。従業員が少なければなかなかフルラインナップという訳には行かないと思うので、おそらく係長の数は大企業が圧倒的に多いだろう。上位2万社に平均10人の係長がいれば、200万人になるわけで、稼働している社長の数より多くなる。私は圧倒的に社長の知り合いが多い訳だが、社長と係長とはどちらが多いのだろうか。

14:22

2008年09月22日

2番目に優秀な人はベンチャー企業に就職する(山川義介)

posted by Yoshisuke Yamakawa

先週、とある勉強会でイー・モバイル代表取締役会長兼CEOである千本倖生さんのお話を伺う機会があった。私は、マルマン創業者の片山豊社長イデアインターナショナル橋本社長を尊敬する経営者5人の中に入ると言っているが、千本さんは現役の経営者中では最も尊敬する経営者と言って間違いない。そして、真のシリアル・アントレプレナーというのは、千本さんの事を言うのだと思う。

千本さんをあまりご存じない方のための紹介すると、1966年に日本電信電話公社(現NTT)入社され、その後京セラの常務を経て、1984年に稲森さんと第二電電株式会社(現KDDI)を共同創業、1996年に一度は会社経営からは身を引き、慶應義塾大学大学院経営管理研究科教授(専門:ベンチャー企業経営論、IT経営論)として教鞭を執るも、1999年イー・アクセス株式会社を創業し代表取締役社長兼最高経営責任者(CEO)に就任、さらに2005年 イー・モバイル株式会社を創業し、代表取締役会長兼CEOになられた。関西セルラー、DDIポケット(現ウィルコム)を合わせると何と5社の通信ベンチャーを立ち上げられた訳だ。

しかもそれぞれの規模は尋常ではない。KDDIは1995年に一部上場に鞍替えし、2008年3月期の売上げは3兆5963億円、イーアクセスは2003年マザーズ、2004年には東証一部に上場し、2008年3月期の売上げは676億円である。3社目のイーモバイルも1兆円は確実だと言われている。私の定義から言うと、今はどれもベンチャーとは言えないのだが、千本さんはこれを「巨大ベンチャー」と言われる。確かにその通りだと思う。

彼がNTTのエリート部長という椅子を蹴って、第二電電を創業したきっかけは、アメリカの大学に留学している時にどんな会社に勤めているかを聞かれ、日本最大の電話会社だと言ったところ、「君は何とつまらない男だ」と言われたそうである。米国の学生は1番優秀な人がベンチャー企業を起こし、2番目に優秀な人はベンチャー企業に就職し、3番目に優秀な人が大手企業に入社する。そして、あまり優秀でない人が公務員になる。千本さんはその話を聞いた時に価値観が変わり、ベンチャー企業を作りたいと思ったそうだ。

当日の勉強会でのお話は非公開という事なので、既に雑誌等で公開されている内容しか書けないのが残念だが、数ヶ月かけて700ページに及ぶ事業計画書を作り、ゴールドマンサックスからの511億円を調達を決めたそうだ。何よりもすごいと思うのは、700ページの事業計画書を作られた事ではなく、厳しい投資委員会の全ページに関するあらゆる質問に対して、笑みを浮かべながら納得できる回答をされたという事だ。もちろん流ちょうな英語で。

これが呼び水となり、まだ事業に着手していない企業が3632億円もの巨額な資金を集めたわけだが、、過去に10億程度しか集めた事がない私から見れば、360倍もの乖離があり、達成した売上げ規模で言えば、3万倍以上である。そういう千本さんを真のシリアルアントレプレナーと言うのだと思った。それでも、米国流に言えば、ALBERTも少なくとも1番目と2番目に優秀な人だけで成り立っている訳であるから、「googleを抜く感性検索システムを作る」という夢を追いかけ、少しでも千本さんに近づけるように頑張って行きたい。

02:06

2008年09月18日

いい加減な仕事はいい加減にやれ(山川義介)

posted by Yoshisuke Yamakawa

何ごともバランスとか統一性とかが必要だと思う。豚に真珠とか、猫に小判とか言うが、一部分だけ豪勢でもあまり価値はない。私は以前TDKでオーディオの商品企画をやっていた。自分はマニアではなかったが、オーディオは好きだった。でも、人は私をマニアと言うのかもしれない。「SLにひかれそうになりながらも生録に賭けた日々」なんていう記事が雑誌に出たくらいなので、生録に関してはかなりのマニアだったかもしれない。黒岩哲彦という建築家がいるのだが、彼は小中学校の同級生で子どもの頃の唯一の親友と言える奴だ。彼の話はまた別の機会に書くとして、山陰本線の蒸気機関車の音を録りに行ったのも彼とだ。彼も私も中央線の三鷹近くに住んでいたのだが、その生録の旅の前に中央線の音を生録して色々な実験をした。踏切で録音した音を目をつぶってヘッドホンで聞く。過ぎ去ったはずの中央線が、まさに自分の前を通過しているかのごとくに再現されるのだ。この時の感動は今でも忘れられない。

蒸気機関車に乗ったら窓から機関車の音を録ろうと思った。しかし、当然のことながらマイクに風の音が入り、うまく蒸気の音が録れない事は火を見るより明らかだった。そこで、おもちゃ屋に行き、直径20cmくらいのスポンジのボールを買い、それをワンポイントステレオマイクの形にくりぬき、風防にしたのだ。これを武蔵境から出ている是政線(西武多摩川線)でテストした。見事に全く風の音は入らず、電車の音や通過する踏切の音だけが撮れたのだ。これほどまで完璧な風防はないと思った。あまりにすごかったので、SONYのロゴを切り抜いてスプレーでスポンジに印刷した。当時私はしょっちゅうソニーショップに通ったり、工場見学に行くようなソニーフリークだったのだ。

蝉や秋の虫の声も録った。これには集音器が要る。ソニーから発売されていたが、とても高くて買えない。そこで自作する事にした。母親に不要な傘はないかと聞き、柄が木でできた布製の傘をもらった。この傘を分解し、裏表を逆に取り付ける。いわゆるおちょこ状態にする訳だ。そして、布の表面にペンキを何回かに分けて塗る。そして、傘の先端にマイクを取り付けると、超高性能の集音器ができる。正確に傘の曲面が放物線になっている訳ではないが、焦点に近い部分にマイクを置くと、遠くの音がびっくりするくらいよく聞こえた。駅でホームの反対側でおしゃべりしている人の声も明確に聞こえるほどだった。元来いたずら好きだったので、こっそりと人の話を聞いたりしたものだ。早朝、自転車で田無のお寺に行き、夜明け前に鳴くひぐらしや、夜明けとともに鳴くみんみん蝉の声を録ったり、終電で青梅線の軍畑まで行き、鈴虫や鳴く虫の王様と言われる「カンタン」の声を朝まで録ったりもした。

かなり話はそれたが、私は生録のマニアだったかもしれないが、オーディオのマニアではなかったので、高級オーディオにはあまり興味はなく、当時も3800円のヘッドホンで充分満足していた。それでも世界一のオーディオテープメーカーの商品企画を任されていたので、当社でもお世話になっている麻倉怜士先生や著名なオーディオ評論家のお宅にお邪魔して、新製品の視聴をお願いする事も多かった。

マニアでない私でも、評論家の先生のお宅のオーディオセットの音の良さには感動した。その時に学んだのは、カセットデッキ、アンプ、ケーブル、スピーカー等の中に、一つでも性能劣るものがあると、全体の音がその性能で決まってしまうという事だった。ケーブルで音が変わるとか、コネクターの素材で音が変わるとか、にわかに信じられない事が、数千万円レベルのオーディオセットだと、明確に分かるのだ。あたりまえの話だが、そこらにあるミニコンポなどのケーブルを代えたところで、元の音が大した事はないので、何の変化も起きない。

仕事でも同じで、何らかの理由でどうしても精度が上がらないボトルネックがあったとしよう。普段は全体の品質を保つために、各工程が必死に頑張っている事が多いのだが、そもそも投入した素材の純度があまり高くないのであれば、途中の工程をいくらクリーンルーム化しても、あまり意味がない訳である。もちろん、いい加減がいい加減を呼び、さらにいい加減になる性質のものであれば注意が必要だが、そうでない場合は、いい加減な仕事はいい加減にやればいいのである。

計算する時の有効数字の考え方もこれに似ている。3打数1安打の選手の打率を、3割3歩3厘3毛という解説者がいたらそれはアホだ。最近のリサーチ会社は、そもそも回答者の5%は嘘つきだという様な意識は全くなく、全員が正しくロジカルな回答をすると勘違いしているようだ。実際に何%の人が適当に回答しているかは分からないが、1000サンプルの中の1人が矛盾回答をしていたとしても、そんな事は統計的には何の意味もないし、まして企業の意思決定には一切関係がない。それを無理矢理ロジカルにしたり、サンプル削除をしたり、それをどうするか等の相談に時間を取られるほどばかばかしい事はない。そういう事を要求するクライアントもクライアントだが、それを真に受けて必要以上のデータークリーニングをするリサーチ会社もリサーチ会社だ。そもそもいい加減な工程があるのであれば、そのいい加減さを認め許容して仕事の精度を決めるべきで、意味のない過剰品質には何の価値もないと思う。

23:27

2008年09月14日

51歳は若手か(山川義介51歳青春)

posted by Yoshisuke Yamakawa

自民党の総裁選立候補者5人を年齢順に並べると、与謝野馨経済財政担当相(70)、麻生太郎幹事長(67)、小池百合子元防衛相(56)、石破茂前防衛相(51)、石原伸晃元政調会長(51)となる。私と同い年が2人いるが、政界では圧倒的に若い感じがする。今回、残念ながら、さらに若い山本一太外務副大臣(50)、棚橋泰文・元科学技術相(45)は立候補に必要な国会議員20人の推薦人を集める事ができないという理由で(本当はどうなのか分からないが)、断念した。これが年功序列で若いもの2人は遠慮しておけ、という筋書きでなければよいと思う。

石破さんは同学年、石原さんと山本さんは学年は一つ下だがほぼ同い年だ。オバマ氏は47歳だし、若手が政界でも台頭する事は非常に歓迎すべき事だと思う。そもそも若手かどうかというのは、相対的なものであり、私などIT業界では完全に「ロートル」だ。という言葉を使う時点で「ロートル」なのだが、ロートルというのは、「老頭児」と書き、年寄り・老人という意味の中国語だそうだ。若い世代のグループに先輩または上司が居合わせた場合、年長者が「オレみたいなロートルの出番じゃあないなあ」と言って引き下がる、との調子で用いられたらしい。

年2回のIVS(旧NILS)でも、ほぼ最年長だしngi group株式会社元会長の西川さんが出場されないとゴルフコンペでも常に最年長である。同年代のみんな、どこへ行ってしまったのだろう。若手という本当の意味は、相対的な年令ではない。私の大好きな詩にサミエル・ウルマンの青春がある。頭の体操で有名な恩師、多湖輝先生に教わったものだ。

 青春とは人生のある期間を言うのではなく、心の持ち方を言う。
 優れた創造力、逞しき意志、炎ゆる情熱、
 怯懦きょうだを却ける勇猛心、
 安易を振り捨てる冒険心、こう言う様相を青春と言うのだ。

 年を重ねただけで人は老いない。
 理想を失うときに初めて老いが来る。

 歳月は皮膚のしわを増すが、情熱を失う時に精神はしぼむ。
 苦悶や狐疑こぎや、不安、恐怖、失望、
 こう言うものこそ恰あたかも長年月の如く
 人を老いさせ、精気ある魂をも芥あくたに帰せしめてしまう。
 年は七十であろうと十六であろうと、
 その胸中に抱き得るものは何か。
 曰く、驚異への愛慕心、空にきらめく星辰、
 その輝きにも似たる事物や
 思想に対する欽仰、事に処する剛毅な挑戦、
 小児の如く求めて止まぬ探求心、
 人生への歓喜と興味。

 人は信念と共に若く 疑惑と共に老ゆる。
 人は自信と共に若く 恐怖と共に老ゆる、
 人は希望と共に若く、失望と共に老い朽ちる。

若手という意味は、この青春に通じる。年令だけ若手というのだけは、勘弁して欲しい。

20:57

2008年09月12日

ALBERTが地方再生に一役(山川義介)

posted by Yoshisuke Yamakawa

9月26日(金)に開催される、いわて未来づくり機構 および岩手県主催の『いわて未来づくり機構マーケティングセミナー 』にて、メディア事業部の菅由紀子が講演を行なうことになった

「WEB3.0時代の情報化戦略~インターネットでの拡販術~」と題して、地産品を拡販するためのECサイトへの集客方法やレコメンデーションの有用活用法などを紹介するのだが、そもそものきっかけは、私が盛岡の学会で発表した時に県庁の友達と話した岩手県の再生作戦にある。その後、何回かやりとりをして、少しでも岩手県の物産拡販のお手伝いができればと思い、講師を派遣することにした。微力ながら地方再生の一助となれば幸いである。

23:53

2008年09月09日

本日2紙掲載!日経MJとフジサンケイビジネスi(上村崇)

posted by Takashi Uemura

先日日経産業新聞に掲載いただいた
中国最大級のビューティポータルサイト「美優網/BeauBeau」へのエンジン提供の件ですが、更に本日、日経MJとフジサンケイビジネスアイの2紙に取り上げられました!
中国、レコメンデーション、大手企業の出資先(三井物産やアイスタイル)などニュース映えするワードが重なったということでしょうか。

1日に同時2紙はALBERT史上初めてだと思います。1つのニュースで3紙に掲載されたのも自己ベストですね。注目度の高さを感じています。

海外案件、どんどん増やしていきたいです!

22:06

秋の学会発表を終えて(山川義介)

posted by Yoshisuke Yamakawa

今日、感性工学会で『SUDACHI』の発表をし、一連の学会発表が終わった。感性工学会に関しては、昨年も発表した。この時のブログで学会の効用について別の機会に述べると言ったきり、そのままになっているので、今回少し触れてみたいと思う。

大辞林によれば、学会とは「同じ学問を専攻する学者が、研究上の協力・連絡・意見交換などのために組織する会」だそうだ。という事は学会は元来「学者」だけのためにあったのだろう。しかし、最近の学会は産業界からの参加も多いし、私ももちろん学者ではないので裾野が広がっていると思う(もちろん質が落ちているという批判もあるが・・・)。

論文には、査読付きとそうでないものがあり、また学会発表にも査読セッションとそうではないものがある。査読とは学術雑誌等に論文を発表する際、あらかじめ同じ分野で仕事をしている他の研究者による評価を受け、適性かどうかを事前に審査する制度である。この論文の数がいくつあるかという事で、様々な事が判断されるらしいのだが、大学の講師になる時にも、査読付き論文が3件以上ないと難しいという事があるようだ。私の場合は、査読付き論文は佐々木大輔君と一緒に書いた「PSMに関する理論的考察とその改訂」しかないので、それなりに大変だった。

私にとって学会で発表する目的は、以下の3つである

(1)自分の勉強
(2)情報収集、情報交換
(3)自社の広報

秋の学会では、CSを上げるレコメンデーションファジィスペックサーチ、類似画像検索『SUDACHI』の3つが大きなテーマだった。学会発表のために自主調査を実施し、生活者にとってのレコメンデーションがどういう位置づけなのであるか等、多くの知見が得られた。この結果に関しては、近々発表の予定だが、忙しい日々の中で学会発表でもなければ、なかなかこういった調査をすることは難しいし、実施してもきちっとしたレポートは書かない。

幸いにして、私の隣にはリサーチに精通した人間がいる。菅由紀子だ。近々、とある場所で講演をする関係でこのプロフィールは公開されるので、まあ紹介してもいいだろう。

 中央大学経済学部卒。2004年株式会社サイバーエージェント入社。
 インタースコープ社との協業でネットリサーチ事業の立ち上げに従事。
 2006年3月に株式会社ALBERTに転じ、消費者向けウェブサイトの立ち上げ等に関わる。
 2008年1月よりメディア事業部チーフマネージャーに就任。

彼女は、設計から複雑な集計、レポートまで何でもこなす。お陰で今回のチュートリアルセミナーや一連の学会発表もとても助かった。本来の業務ではないのだが、そんな社員にも支えられ、色々な知見を得る事ができたと思う。

二番目の情報収集や情報交換という意味では、他の発表を聞いたりする事はもちろんだが、毎年参加していると人脈も広がり、様々な情報が入って来る。今回も用いた魅力品質と当たり前品質を応用した『CONEL』もそうだし、ニーズインプット型レコメンドエンジンに用いる評価グリッド法やテキストマイニングの技術など、すべて学会に参加していたからこそインタースコープの調査手法にもなったし、それがALBERTのレコメンド技術にも生きているわけだ。

最後に広報だが、学会に参加されている産業界の方、アカデミアの関係者に対しての認知アップもあるし、また発表するというニュースリリースや学会活動を盛んに行っている会社というイメージが、ALBERTの技術開発力を示す傍証にもなっている。

今年の学会は、比較的「開発した事実」の発表が多かったが、来年はその効果検証や膨大なログデータの解析をすることで、新たな知見を得たいと考えている。いかに、消費者にとって有用な情報を効率的に配信するかが、インフォミディアリ戦略の中核だと思うので、今後は精度と納得性の勝負になるはずだ。仮説構築は既にできているので勝算はある。


kansei0909.jpg

21:18

2008年09月08日

大麻は吸っても罪にならない(山川義介)

posted by Yoshisuke Yamakawa

露鵬と白露山が大麻の陽性反応を示したとの事だ。法律にはあまり詳しくないので、大麻を吸っても罪に問えないという事は知らなかった。大麻取締法によれば、

第二十四条の二
大麻を、みだりに、所持し、譲り受け、又は譲り渡した者は、五年以下の懲役に処する。

という項目があるものの、許可を得て大麻を栽培している人が、その仕事の中で大麻の成分を誤って吸ってしまうことがあるため、罪にはならないらしい。一方覚醒剤は、そのような間接的吸引が想定されないので、吸引も罪になるとの事だが、何か納得が行かない。

もちろん、廃業等の社会的制裁は加えられる可能性はあるものの、家宅捜索でも何も出てこず、本人も自供をしないとすれば、真実は闇に葬られるわけだ。手品に使う改造コイン、改造したり輸入販売したりするのは罪だが手品に使うのは罪ではないというのと似ている。何となく釈然としない感じだ。手品に使っている日本の硬貨があるとすれば、明らかに誰かが罪を犯しているという事なのだから。

13:05

2008年09月05日

海外案件第一弾!中国最大級ビューティサイトで導入(上村崇)

posted by Takashi Uemura

今年の目標の一つ。

海外進出!

ベンチャー企業のグローバル展開
世界を狙えるぞ!ALBERT

なのですが、早速、少し実現しました!

三井物産やアイスタイル(@cosme)などが出資しているビューネット・メディア・コンソーシアム(上海市)が運営している中国最大級ビューティポータルサイト「美優網/BeauBeau」に弊社の「おまかせ!ログレコメンダー」が導入され、本日サービススタートしたのです!

これを機に海外案件を増やしていきたいところです。
中国もよいのですが、北米やヨーロッパ、韓国など既にEC市場がある程度確立されている市場へ導入することを志向しており、積極的に販売アライアンス先を探しているところです。
ご興味ございましたら是非ご連絡いただければ。

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19:14

2008年09月03日

【日経産業1面掲載】ターゲット!ログレコメンダー販売開始!(上村崇)

posted by Takashi Uemura

9月3日付けの日経産業新聞1面にも取り上げられておりましたが、このたび新たに、ログインなしでサイトをパーソナライズできる『ターゲット!ログレコメンダー』をリリースいたしました!

プレスリリースはこちら

珍しく手抜きの(笑)広報Blogはこちら

今、国内で普及している履歴型のレコメンドエンジンは、実は殆どが「パーソナライズできていない!」のです。
ユーザーが「今」見ている商品(または情報)をキーにして、その商品と関連性の高い商品を推薦するという手法をとっているため、どのユーザーが来ても「同じものを見れば同じものが推薦される」からです。

一方、ALBERTが今回発表した「ターゲット!ログレコメンダー」は、ユーザーが過去に閲覧した商品を総合的に加味して推薦するため、真のパーソナライゼーションを実現しているといえます。

このあたりの整理については先日山川と巣山が日本行動計量学会で詳しく発表しています。

インタースコープ時代もそうでしたが、ALBERTでは積極的に学会発表などを行って学術視点からレコメンデーションやパーソナライゼーションを研究、整理体系化して世の中に発信しています。特に、こういった新しいサービスやテクノロジーは、きちんと整理されないままに「商売視点」でどんどん宣伝されてしまいます。ALBERTではこれらを客観的、俯瞰的に捕らえ、アカデミックな視点で整理していくことで、レコメンデーション業界を盛り立て、信頼できるものにしていきたいと考えています。
レコメンデーションやパーソナライゼーションは次世代ウェブのコア技術であり、単なる「流行の商売」に成り下がってしまってはいけません。ALBERTが啓蒙役を担って業界のレベルアップをしていかなければ、という使命感をもっています。(勝手に・・)


さて、新サービスのネーミングは毎回頭を悩ませます。今回はロゴも作ったので一苦労。
企画し始めた当初の名前は
・サイトパーソナライザー
・ランディングページパーソナライザー(LPP)
・ウェブページパーソナライザー
・マイページ作る君
など様々挙げていました・・・

名前を聞いた瞬間サービスの内容がわかるようにするのは大切なことです。
昔インフィニティベンチャーズサミット(当時NILS)で、Greeの田中さんが「サービスを立ち上げる上で最も大切なことは?」という問いに対して、ちょっと冗談っぽく(恐らく本気で)、「ネーミング」と答えていたのを思い出します。

今回の目玉はなんといっても「ログインなしでパーソナライズできる」という点。色々迷ったが「ターゲット」という言葉を採用しました。
「ターゲティング広告」などの言葉が普及し始めており、ユーザーの嗜好や特性に合わせて情報をパーソナライズして届けることを「ターゲット」という言葉から連想してもらいやすいと踏んだからです。

ロゴもこだわり、敏腕デザイナーEさんに頼んで自社でデザインしました。
「おまかせ!ログレコメンダー」の進化版として「高級感」を出すというのが今回のお題。
どうでしょう。高級感、出てますか!?

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当サービスの導入にご興味のある方はこちらまで

21:00

2008年09月02日

セミナー@成蹊大学で講演(山川義介)

posted by Yoshisuke Yamakawa

今日は、日本計量学会第36回大会「レコメンデーションの理論と実際」と題したセミナーで講演した。開催されているのは武蔵野市にある成蹊大学。私は、吉祥寺にある「すみれ幼稚園」出身で、成蹊大学はそのすぐ近くなので地元なのだが、大学に足を踏み入れたのは初めてだ。

今回の学会では、チュートリアルセミナーのほか、明日のCSマーケティングセッション、好みの計量セッションの3回の講演がある。今日のセミナーは、弊社顧問の芳賀麻誉美先生、KDDI研究所の小野智弘氏とともに、弊社エンジン事業部のエースである巣山剛も講師を務めた。巣山は、その風貌からは考えられないほど繊細なところがあり、はじめての学会講演という事でかなり緊張していたようだが、話っぷりは非常に堂々としておりそのまま大学教授になってもおかしくないのではないかと思うほどだった。もう心配ないので、次回からの講演は彼に頼もう。

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16:46

皆に気を使わせる奴は子供だ(山川義介)

posted by Yoshisuke Yamakawa

やたらと皆が気を使っている人が近くにいないだろうか。もちろん、社長とか先生とか大臣とか、相対的に立場が格段に上だから気を使われている人の話ではない。友達同士とか同僚とか同じ部署のメンバーとか、比較的近しい関係でもそういう人はいないだろうか。

この事を真剣に考えた事があるのは、今から約30年前だ。TDKのある部門に、いわゆるお局さん的な人がいた。若い人はもちろんの事、上司も同僚も気を使っているように見えた。僕は比較的そういう人を得意としていたので、あまり苦にしていなかったのだが、ミスが多く、仕事があまりできない人にとっては天敵だったようだ。その当時も「なぜあの人には皆が気を使うのだろうかと」よく考えたものだ。

営業マンには比較的こういう人が少ないと感じている。まあ、そういう人には営業はできないということなのだろう。その後も何人か皆に気を使われている人を見ているので、共通点を考えて見た。

(1)機嫌がいい時と悪い時がはっきりしている。
(2)予想外の言動をする→期待値の調整がしにくい。
(3)すぐ感情的になり、それが顔に出る。
(4)自分がそう思われている事に気がついていない→鈍感。
(5)仕事はそこそこでき、その人がいないと困る。

朝、機嫌のいい時はにこにこしているのだが、悪い時は、その機嫌の悪さが顔や態度に出ている人がいる。昔は、ジャイアンツが負けた日は機嫌が悪いオヤジとか、そういう分かりやすいケースもあったが、まだ20代でもなぜか朝から不機嫌な顔をしている人がいる。回りの人々は、「週末に何かあったのだろうか」、「体調でも悪いのだろうか」とえらく気を使う訳である。社会人なのだから、プライベートは顔に出すべきではないし、体調が悪いのであればその旨を先に告げればいい。仕事での不満があるのであれば、不機嫌になるのではなく、上司や同僚に相談する等で解決すればいいのである。訳も分からず不機嫌な顔をしていると、皆が気を使う。不機嫌オーラを出して皆にその理由を考えさせたいのだろうかと思う。そういう事が分かっていない奴は子供だ。

ジャイアンツが負けた時に不機嫌になるオヤジに関しては、不機嫌を予想できるのであまり気を使う必要はなく、そっとしておけばいいので楽だ。ところが、以前はにこにこと受け入れていたのに、今回は怒り出すというような事があると、非常に気を使う。あまりにも一貫性がないと、どういう態度に出るのかが予想できないので、心配で仕事をお願いしたり質問したりできなくなる。

感情的になる事が悪いことだとは思わないが、ちょっとしたことで怒鳴ったり真っ赤になって怒り出したりされると、訳が分からない。熱い議論で感情をむき出しにするのならばまだ許せるが、自分はろくにできていないのに、他人ができてないと感情的に責めるのは最悪だ。

そういう様な事は、おそらく自分では気づいていないのではないかと思う。もし、気づいていて気を使わせているのであればひどい話だし、そもそも相手がとう思うかとか、どう感じるかを察知できない子供さがあるから、皆に気を使わせるのだろう。

そんな皆に気を使わせる様な性格な人でも、もし仕事はできないし、いなくてもいい様な存在なら、誰も相手にしないし無視するだろう。ところが、往々にしてそういう人に限って仕事ができたり、キーマンだったりする。その人がいないと、業務が進まないとか、いなくなったら代替えがいないなど、皆が腫れ物にさわるようにせざるを得ないという事になる。こういう人には、異常なほどへりくだった丁寧なメールが送られる事もある。もし、そういうメールをもらっている人があれば、自分の事だと気づくべきである。

組織にこういう人がいると、コミュニケーションのボトルネックになり、健全な事業運営ができない。ベンチャーはスピードが重要だが、コミュニケーションを躊躇させる原因があるとすれば、何としても取り除かなくてはならない。

01:43

2008年09月01日

明治大学大学院の非常勤講師に就任(山川義介)

posted by Yoshisuke Yamakawa

ひょんなことから、明治大学ビジネススクール専門職大学院 グローバル・ビジネス研究科の非常勤講師に就任することになった。明治大学の専門職大学院では、今まで2回ほどゲスト講師として話をした事がある。インタースコープの創業前から大変お世話になっていた、元D通局長がここの特任教授をされており、そのご縁でお話をさせていただいたのだが、今回はスポットではなく後期13回に渡る普通の講義という事で打診があった。

講義科目は「イノベーション論」。平石さんと同じ3度目の起業をしているので、シリアルアントレプレナーなのかもしれないが、一橋大学イノベーション研究センターの教授、米倉誠一郎さんによれば、「アントレプレナーとはイノベーションを遂行する人」だそうだ。そういう意味で、自称職業「開発」、TDKやインタースコープでも新しい商品を開発して来たので、イノベーションを遂行している人の端くれかもしれない。しかし、それと「イノベーション論」を教えるのとはちょっと訳が違う。自分では実践していても、体系的な研究をした訳ではないので、色々勉強する事が山積みだ。

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