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2008年10月19日

誰でもイノベータになれる方法(山川義介)

posted by Yoshisuke Yamakawa

かなりブログのエントリーをさぼってしまった。別に病気をしていた訳ではないのだが、ここのところ、勉強と開発に明け暮れている。勉強というか研究かもしれないが、明治大学のMBAで教えるようになって、色々と研究テーマが増えた。イノベーション論を教えているのだが、今まで自分ではたくさんの物を開発して来たし、それを事業化しようと起業も3回しているので、まあ自分はイノベータでありアントレプレナーの末席を汚すくらいではあるかなとは思っている。ただ、じゃあなぜ自分がイノベータなのかという理由に関してはあまり考えた事がない。

好奇心旺盛で創造力がある、とことん理解しないと気が済まないほうだとは思っている。ただ、それをシステム化してイノベータを育てたり、組織として企業で経営に活かすという事はあまり考えた事がなかった。そもそもイノベータなんて、ロジャースの普及理論で言えば、2σからはずれた2.5%しかいないのだから、40人の組織では1人いればいいわけで、「企業の規模はバス1台がベスト」を持論としている私とすれば、これ以上いる必要もないかと思っていた。ALBERTでは少なくとも社長もイノベータだから2人はいるので充分なのではないかと・・・。多すぎても方向が定まらず、一意専心になれないという事もある。

しかし、イノベーション論を学ぼうというくらいの社会人は、個々がイノベータかどうかは別として、誰でもイノベータになれる方法を知りたいようだし、イノベーションを起こす人材育成や組織運営の方法を知りたがっているようだ。元々、今回のイノベーション論がなぜ開講されたかと言えば、文部科学省のサービスイノベーション人材育成推進プログラムの一環として大学が委託されたものであったので、イノベータを育てる方法を研究しなくては意味がなかったのだろう。

イノベーションを起こす人をイノベータと言うのだが、ではイノベーションとは何かという問題が出てくる。先日の授業でも「スターバックスはイノベーションか」という議論をしたが、賛否両論で実に面白かった。そもそもイノベーションかどうかを判定する裁判官のような人はいないので、それがイノベーションだろうがそうでなかろうが、乱暴な言い方をすれば、斬新なことをして結果的に事業が成功すればそれでいいのではないかとも思う。もちろん、微少な改善はイノベーションではないし、かと言って馬車が蒸気機関車に変わるくらいの変化がないとイノべーションと言えないかと言えば、そうではないだろう。

そこで、後期のテーマとしては、イノベーションとは何かという自分たちなりの定義をし、誰でもイノベータになる方法はあるのか、という壮大なテーマに臨んでみようかと思っている。今はシュンペータの研究をしているのだが、新結合の事例としてALBERTで近々発表する新エンジンについて考察したいと思う。それがイノベーションかどうかは別として・・・。

2008年10月19日 21:49