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2009年02月20日
『情報通信ベンチャーフォーラム2009』(上村崇)
posted by Takashi Uemura
情報通信ベンチャーフォーラム2009で講演させていただきました。
200名くらいでしょうか。
創業エピソードなどを交えてできるだけ赤裸々に話してきました。
しっかり宣伝も。

僕の後は、あの電脳フィギア「アリス」で有名な、東京芸者エンターテイメントの田中 泰生さんの講演で楽しみにしていたのですが、期待通りにめちゃくちゃ面白かったです。
特に会場の皆さんの面くらいぶりが、最高でした。
冒頭「日本の偉い人は、何故審判やラインマンになりたがるのか、自分でプレイしろ」とおっしゃったのですが、そんな田中さん、今日は、サッカーのユニフォームを着てました。
面白い!
さて、
現在東京芸者エンターテイメントが取り組まれているようなサブカルチャーやエンターテイメント、ホビーといった分野。
実は弊社のレコメンドエンジンのクライアントにも多いのです。
例えば
フィギア大手の「あみあみ」さん
電子コミック大手の「インフォコム」さん
その他、音楽、書籍、ホビー用品などで高い成果をあげています。
こういった商材は、履歴にユーザーの嗜好性が反映されやすいのでしょう。
amazonがレコメンドエンジンで大躍進したのは、嗜好性が反映されやすい「書籍」サイトであったということも1つの重要な要因だと思います。
ps
「ですます調」で書きたいときと、そうでない時があるのだが、何でだろう。
2009年02月06日
成長に限界はあるか(山川義介)
posted by Yoshisuke Yamakawa
企業の成長について何回か書こうと思う。非常に本質的で根源的な事を書こうと思っているのだが、上村君が前のエントリーで千本さんの言葉を紹介しているように、私がこのブログで書いたこともどれくらいが読み手に伝わっているか分からない。なるべく事例などを出しながら、かみくだいて書こうとは心がけているが、思っていることを言葉にした瞬間にその意味が変わるとも言われるので、なかなか難しい。
成年男子平均身長は歴史的に見るとかなり伸びている。縄文時代は155cmであったというから、明治時代くらいまではあまり伸びなかったようだ。その後は食料事情の改善によってどんどん伸びて来ている。
1898年 156.6cm---(明治31年)
1912年 158.1cm---(大正元年)
1932年 160.0cm---(昭和7年)
1958年 164.3cm
1968年 167.3cm
1979年 169.4cm
1988年 170.3cm
生まれ年ごとの日本人成年男性平均身長は以下の通り。
1935年 162.2cm
1945年 164.9cm
1955年 166.9cm
1969年 171.8cm
私は1957年生まれ172cmなので、子供の時はかなり小さかったが今では大きいほうなのだとびっくりする。最近では、日本人の平均身長の伸びも鈍化しているという。鈍化とはいえ、伸びているのだろうか。
ところで、私は父より背が高く、息子は私より背が高い。身長が遺伝かどうかは分からないが、この観察結果から、「息子の身長は父親より高い」という仮説は正しいだろうか。この質問をある人にしたら、「それが事実なら何万年後かには巨人になってしまうので、ありえない。」と言った。この回答は正しいだろうか。
明らかに間違いである。成長をY=aX+bの単調増加と考えれば巨人になることもあるが、例えば「子供の身長は2メートルから父親の身長を引いた分の半分だけ高くなる」という仮説があったとすれば、「子供の身長は永遠に父親の身長より高くなるが、決して2メートルは超えない。従って巨人にはならない」ということになる。巨人になると主張した人に、明らかにそれは間違っているという説得ができるということは、ロジカルな考え方ができるかであり、へりくつという人もいるかもしれないが、重要なことだと思っている。実際に上限があるかどうかはわからないが、人の身長の伸びには必ず限界があるのだと思う。
さて、企業の成長の話に戻すと、夢のような事業計画を描く時に以下の様な成長曲線を描くことがある。

しかし、何ごともそうだがこのような指数関数的曲線で成長し続けるものはない。過去の文明の利器の普及率を見ても、どんな需要も市場規模も頭打ちになる。では、なぜ夢の事業計画ではこういうグラフを描くのか。特にベンチャー企業の場合は、成長が鈍化して成熟、爛熟するまでのビジネスモデルを描いていないことが多く、また描いてもその通りにならないということもあるだろう。この様な曲線というのは、実は以下の曲線の前半部分だけを抜き取ったものだと解釈するのがよい。

この曲線はロジスティック回帰曲線と言われるものに近いが、必ず「変曲点」というものがある。変曲点というのは、曲線の凹凸が変わる点、もう少し数学的に表現すると、2回微分した時の符号が変わる点をいう。企業の成長においては、この「変曲点」というものに大きな意味がある。(続く)
2009年02月01日
柳井さんと千本さん(上村崇)
posted by Takashi Uemura
木曜日は企業家ネットワークの勉強会に参加。
今回はファーストリテイリングの柳井さんが講師ということでとても楽しみにしていた。
会場にいってみると、いつもより参加者が多く、有名経営者が沢山。
さすがだ。
勉強会では柳井さんが簡単な自己紹介をされた後、参加者に質問を投げかけるというもので、コミュニケーションがあって非常に面白かった。
始まって早々「20代の経営者の方、手を上げてください」ということで、手を上げると、かなり数が少なく前列に座っていたということもあって、早速あてられてしまった。
柳井さんの質問は、
「あなたの個人にとっての成功は何ですか?どのくらい成功したいですか、そしていつまで働きたいですか」というもの。
大したことを応えていないので内容には触れないが、
前にもどこかで書いた通り、ALBERTを創業してから「個人の目標」というものを掲げなくなった。考えもしなくなってしまった。(英会話始めます。とかその程度)
昔は、大学入るぞ!とか留学するぞ!就職するぞ!といった分かりやすい目標が常にあったのだが、今は「ALBERTをどうしたいか」については常に考えているが、「自分がどうなりたいか」ということは全然考えない。
将来の夢を聞かれるとそれっぽく「パーマネントトラベラーになりたい」とか「ダッシュ村を作りたい」などとと答えてみたりするのだが、本気ではない。
きっと「そんなこと考える前にまずALBERTをしっかり経営しなさいよ」という自分の声が聞こえてしまうからだろう。
柳井さんは、「自分という小説の最後のページをまず書きなさい、そしてそれに向かって生きなさい」という趣旨のことをおっしゃっていた。
これは難しい。
僕はまだ最後のページをリアルに考えられるほど成熟していない。
他に柳井さんのメッセージは
・私利私欲で経営してはならない
・謙虚でいなさい
・本を読んで先人に学び、今の経営と照らし合わせて考えなさい
・グローバルに思考しなさい
など。
いかがでしょう。
これらをみて、「当たり前のこと」と感じる人が多いのではないだろうか。
実は柳井さんの講演の後、イーモバイルCEOの千本さんが
「みなさんは今日の柳井さんの話の10分の1も分かっていないだろう」
とおっしゃった。
これには唸った。
そうそうたる経営者を前にして尚、
「お前ら若造には話の深さが伝わらんだろう」という意味でおっしゃったのだと思う。
例えば本、
商学部だったので学生のころにドラッカーやシュンペーターは読んでいたが、本質的なことは何も理解していなかった。今会社の経営に携わりながらそれらの本を読むとまるで違う。
経営者は私利私欲に走ってはならないということは、当たり前すぎるように聞こえるが、「なぜいけないか」を深く深く考えたことがあれば、柳井さんがおっしゃるこの一言の重みが全然違って聞こえてくる。
若造の僕でさえそう感じるのだから、
確かに千本さんのような大経営者が聞けば、10倍どころではない深いレベルで共感するのだろうと思う。
