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2009年04月10日
意思決定理論(山川義介)
posted by Yoshisuke Yamakawa
ALBERTではいくつかの新聞を担当を決めて読み、情報共有やビジネスの創出に役立てている。私は2000年のインタースコープ創業以来、日経新聞は欠かさず隅々まで読んでいたが、最近は日経産業新聞に切り替え、日経は別の担当に譲った。その日経産業新聞連載の「部長のための経営学講座」は、非常に身近で役に立つ講座なので必ず読んでいる。先週は表題の「意思決定理論」であった。
「意思決定」とは、1960年代に経営学とともに米国から伝わった「ディシジョン・メーキング」を翻訳してできた言葉だそうだ。今では当たり前に使っている日本語だが、私が生まれた時にはまだこういう言葉が存在していなかったのかと思うと、信じられない気分になる。意味としては、複数の案から最適解を導き出す管理職の日常行動を指し、「創案選択」と訳したほうが実体に近かったかもしれないと書かれている。
我々経営者でなくても、多くの場面で意思決定をしなくてはならないが、米国の経営学者であるハーバード・サイモンは「意思決定はプロセスとして一般化される」と主張し、「問題発見→問題(情報)認識→代替案設計→選択→実施→評価」という一連の活動の中で、①問題認識、②設計、③選択の3つ局面を意思決定のプロセスと考えた。当社商品企画担当の田村啓暁は、社内SNSの私の日記のコメントに「矢印の合間全てに「正しい」という形容詞を入れたくなります」と書いているが、まさにそれは「正しい」。
適切な意思決定には思考の技術を磨く事が必要なわけだが、『思考力が優れた人は、複雑な事実を単純化し、因果関係を短時間で徹底的に追求する習慣と思考手法を身につけている。論理思考だけでは解決できないと判断した時には、直感や感性、集合知の活用にかじを切り替えて行く。』という一文があり、激しく同意した。特に後半。人は感情の動物であり、「知情意」の優先順位は、「情意知」であるということだ。これは、スペックや価格だけでクライアントを説得できる訳ではないという風にも解釈できる。営業において重要な視点だと思う。
ここまで読んだ読者の中には、「山川はこのあと『あれ』のことを書くのか?」と思われたかたがあるかもしれない。
レコメンデーションというのは、意思決定の支援だ。ご存じの通りALBERTの経営理念は、「ITを活用し、消費生活における意思決定の支援、悩み・迷いの解決をする」であり、理念の中に「意思決定」という言葉が含まれている。そして事業コンセプトは「レコメンデーションの専門企業」。
改訂した法人ホームページの用語の説明に載せたのだが、ALBERTは「レコメンデーションの専門企業」を標榜しているが、レコメンデーション"も"やっている企業ではなく、レコメンデーション"だけ"をやっている企業である。さらに、レコメンデーションの「一部だけ」をやっている企業ではなく、あらゆるニーズに応える様々なレコメンドソリューションを提供している。また、産学連携での教育研究活動や学会活動などにより幅広い研究を行なっている。商品化に際しては、自社で運営している「見つかる.jp」に新しいレコメンドロジックを用いたエンジンのプロトタイプを実装、入念な検証をした後に提供するという他社にはない特徴がある。
そして、その代表的エンジンが『Bull's eye』である。このBull's eyeは、評価構造図を元にしており、「評価グリッド法」という手法を用いる。「評価グリッド法」はパーソナルインタビューで用いられることの多い手法の1つで、人間が「何を知覚して」その知覚から「どのような理解をし」、そこに「どのような価値を見出して」いるのか、という消費者が持つ評価構造を明らかにし、視覚的に階層構造として表現することができる画期的手法だ。
まさに意思決定理論そのものであり、購買履歴のデータマイニングや共起分析、協調フィルタリングだけではない幅広いソリューションを提供しているわけである。
2009年04月10日 17:07
