« セミナー開催します!注目!(上村崇) | メイン | 知情意と経営(山川義介) »
2009年05月22日
マーケットリーダーとしての責任(上村崇)
posted by Takashi Uemura
企業が社会の公器であり、社会に対して付加価値を提供するために存在しているという前提に立つ限り、僕たちは1企業としての売上利益を考えるだけでなく、僕たちがビジネスをしているマーケット全体のことを常に考えなければいけないと思う。
例えば、2000年にインタースコープが立ち上がったのと殆ど時を同じくして、同じインターネットリサーチのベンチャー企業であるマクロミルとインフォプラントが立ち上がった。この3社はもちろん競合同士であったが、経営者同士の交流が適度にあり、時には得意分野で協業しあって業界を盛り上げていった。
その数年前には影も形もなかったネットリサーチという新しい手法は、当初既存のリサーチ会社や既存の調査手法をよしとする学会関係者から煙たがられたが、各社がセミナーなどで積極的にネットリサーチのよさを説明して業界を啓蒙し、怖い教授から千本ノックを受けながらも、潰されることなく、学会活動などを通してアカデミックな立場を向上させていった。
彼らの努力によって今のネットリサーチ市場があるといって言い過ぎではないはずだ。
3社が切磋琢磨できたのは、それぞれの経営者が、ネットリサーチはアドホックリサーチのメインストリームになるという共通のビジョンを持っていたからだと思う。実際ネットリサーチは現在1,000億近くあるアドホックリサーチ市場の30%を占めるまでになっている。
先日会長兼社長に返り咲いたマクロミルの杉本さんも、上場当時、「IPOはインターネットリサーチというものを世の中に定着させていくためのステップだ」と語っていた。
ALBERTはレコメンデーションテクノロジーが、世の意思決定システムや問題解決支援のプログラムとして、広く活躍できると信じている。
ウェブサイト上では対ECだけでなく、情報配信や広告配信にも、また、ユーザーは消費者に限らず企業向けのSFAやCRMソリューションとして、活躍のシーンも小売、エンターテイメント、医療、金融と限りない。
今まさに勃興の時であるレコメンデーションテクノロジーが、卑賤な小手先の技術に留まらず、本当に世の中の役に立つ存在になるためには、マーケットリーダーたるいくつかの企業が市場を啓蒙して盛り立てつつ、正当な対価のもとに品位あるビジネスを展開していく必要があると思う。
ちなみに2004年当時、ネットリサーチは2007年には520億円市場になっていると予想されていたが、未だ300億にも届いていないようだ。予測が甘かったのか、それとも・・・
5年後のレコメンデーション市場が楽しみだ。
2009年05月22日 00:09
