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2009年07月10日
広告クリック「増えた」35%(山川義介)
posted by Yoshisuke Yamakawa
今日の日経産業新聞に注目すべき調査結果が出ている。「拡大するインターネット広告市場において、広告をクリックする頻度が増えたと回答した人が35%に上り、クリック後に買い物や会員登録をしたことのある人も6割近くに達した」。ターゲティング技術など広告のクリックを動機づける手法が普及したことがこの結果につながっているそうだ。
そもそも広告というものは邪魔な存在だ。テレビドラマでも最も盛り上がった時や、クイズ番組で100万円獲得するかどうかの回答寸前にCMが流れたりする。これほど不愉快なものはない。しかし、広告もタイミングと内容によっては、見たいものになる。つまり、有用な広告は消費者にとって必要な情報になり、さらにレコメンドに昇華すると考えられる。
広告をクリックするきっかけを複数回答で聞いたところ、「興味がある内容だったから」がダントツの85.7%だった。つまり、消費者の興味がある広告を出せばクリックされるということだ。ガリガリの上村がよく、「自分にダイエットの広告が出るが絶対にクリックしない」と言っている。私がmixiでメールを送った後に出る広告は、未だに女性用の化粧品であったりする。要は、ターゲティング広告というものは、まだまだマチュアでないということだ。
インターネットの広告は、バナー、クリック保証、アフィリエイト、リスティング、コンテンツマッチという変遷を経てターゲティングに移行しつつあると言われるが、リスティングやコンテンツマッチ型広告は、知っている人の過半数は「ほとんどクリックしない」か「クリックしない」と回答しており、あまり積極的には受け入れられていないようだ。さらに、閲覧履歴などをもとに関心のありそうな広告を表示する、「行動ターゲティング広告」については、「良いイメージではない」、「あまり良いイメージではない」の合計が41%、「便利でよいと思う」はわずかに6.5%にとどまったという。
「ネット広告が邪魔だ」と思ったのは、「検索結果と一緒に広告が出たとき」と回答した人が68.4%に上った。これらを総括すると、「自分の関心のある広告がさりげなく出る」というのが今後のインターネット広告の方向性ではないかと思う。ALBERTの調査では、「自分に似ている人が買っている商品をお薦めされる手法(協調フィルタリング)」に関しては、ネガティブな反応であった。
「あなたの行動履歴を元にあなたに関心のありそうな広告を出しています」とか「あなたに似ている人が持っているけれど、あなたが持っていないものをお薦めします」と言われれば、いい気持ちはしない。どんなロジックで提示されても、それがさりげなくマッチしていれば受け入れられる。レコメンデーションも広告も、詰まるところは個客と商品やサービス、情報の最適なマッチングなのである。
(調査は日経産業新聞とヤフーバリューインサイト「C-NEWS」の共同調査)
2009年07月10日 14:12
