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2010年03月25日

喫煙所がツイッターになる日(山川義介)

posted by Yoshisuke Yamakawa

昨日、日経電子版がスタートしたが、日経産業は相変わらず紙で読んでいる。その中でもビジネススキルのページには非常に参考になる記事が多く、このブログでも「部長のための経営学講座」は、何回か取り上げている。今連載しているのは「意志疎通と志気向上」。職場のコミュニケーションに関しては、多くの企業で経営者、管理者の頭を悩ませているのではないかと思うので参考になるだろう。

今回の講座は、経営学検定試験協議会の木下潔氏が監修しておられる。冒頭に「活力のある組織では、情報の伝達や交換があちこちで頻繁に行われ、日常的に迅速な意思決定が行われている。」とある。裏を返せば、「情報の伝達や交換があちこちで頻繁に行われず、日常的に迅速な意思決定が行われないと、活力のない組織になる」と読める。当社も、たまたま今日プチ席替えを行なった。事業を推進するリーダーと上村君、私がかなり近いところにレイアウトされた。

社内のコミュニケーションの円滑化に、オフィスが1フロアであることが非常に大きな要因であることは、経験上も充分理解している。しかし、まだまだ高額の家賃を負担できるほど成長していない、創業から日の浅いベンチャーでは、比較的廉価な小さなビルで、複数フロアを借りることが多い。様々な工夫をしてコミュニケーションの円滑化をするのだが、それでもALBERTでいうところ「リアルC.C.(となりで議論していることが聞こえてくる)」という方法は、会議やスカイプでは達成できない重要なコミュニケーションの場だ。そういう意味で、今回社長が陣頭指揮を執り実行したレイアウト変更は、いたるところで「ワイガヤ」が起き、すでにもうその成果を出している。

以前、場のマネージメントということについてこのブログで書いたことがあるが、会議やスカイプではない非公式な情報共有の場として、「飲みにケーション」は非常に重要である。もちろん、ALBERTではかなり頻繁に社内での「飲みにケーション」が図られていると思うが、もう一つの情報交換の場として意外に重要なのが喫煙所である(であった)。特に前職のインタースコープにおいては、田部社長も含めてこの場で情報交換が行われることが多く、今回の連載にも書かれているが、煙草を吸わないのに煙を我慢して喫煙所に出入りする人もいたくらいだった。

しかし、最近は喫煙する人の数が減り、また喫煙所がビルの外という企業も増え、その機能が失われつつあるという。実際、ALBERTでも喫煙人口は2人になってしまい、玄関横の「タバコミュニケーション」はあまり機能していないのではないかと思う。それに代わって注目されているのが、ツイッターだ。先日のWBSでもツイッターが職場のコミュニケーションツールとして使われていると報じていたが、ALBERTでも少なくとも代表者とALBERTアカウントのつぶやきは全員が読むように指導しているし、もちろん業務中のツイターも公私関係なく奨励している。

また、私は明治大学大学院のMBAで教えているが、講義外での学生との質疑やコミュニケーションはツイッターで行なっている。もちろん、そのクラスでの質疑なのでクローズで行なうが、全員必須にしている。MBAで私の授業を受けるような社会人でも、ツイッターアカウントを持っていない人もおり、まずはツイッターのやり方から教えなくてはいけないのだが、少なくともイノベーション論を受けるような学生には、最低限アカウントを持って活用できるようになって欲しいと願っている。

ツイッターがキャズムを超えるかという議論もあるが、単純なミニブログ的な使いかたではなく、企業がプロモーションや広報に活用する事例がどんどん増え、今後は社内ツールとして喫煙所に代わる情報交換の場としても機能するのではないかと思う。

13:08