2012年01月06日
事業概念図に込める思い(山川義介)
posted by Yoshisuke Yamakawa
ALBERTの事業概念図は、ホームページ以外でも、企画書や提案書、フェイスブックなどにも使っています。タイプは全部で4種類あります。社員でも全部知っている人は少ないかもしれませんが、ノーマルタイプと横型(このページの上部)、フェイスブックの縦型、バナースタンド型があります。
この事業概念図は、広報の佐藤めぐみさんと一緒に考え、何回も改訂していますが、これには非常に大きなこだわりを持っています。全体の印象としては、紺色と上に伸びる光の束で宇宙の創生期、つまりベンチャー企業の黎明期からの輝かしい発展を表しています。宇宙空間に配された式は、アインシュタインの相対性理論や情報エントロピーなどに関係するもので、中央の「分析力」の文字とともに、ALBERTのコアコンピタンスである『分析力』の高さを静かに表現しています。
白く光る8つの球は、ALBERTがこの世に生まれた時の卵のようなもので基本となる要素技術です。全体の起点に位置する「マーケティングリサーチ」は、いわずもなが前職のインタスコープで培った重要な技術です。インタースコープなしに今のALBERTは考えられませんので、最もベースに配してあります。その隣に「統計解析」がありますが、これはインタースコープでも最も得意とし、他社との差別化になっていた分野です。反対側の「Web開発」は、リサーチシステムには欠かせない技術です。複雑な条件分岐やユーザーがアンケート画面を自ら設計できる「QS(クイック・スコープ)システム」などを通じ、そのノウハウを蓄積してきました。また「ITインフラ」についてはアンケートという急激にトラフィックが集中する特殊な環境を構築する技術として確固たるものを作り上げ、現在のおまかせ!ログレコメンダーでも安定稼働を実現しています。
統計解析の次に「データマイニング」がありますが、こちらはインタースコープ時代の後半に子会社(ISFI)を設立し、事業として進めていたテクノロジーです。データマイニングの一種である、「テキストマイニング」、社長の上村を中心にかなり深いところまで研究し、ソフトの開発まで行ないました。このソフトの大きな特徴としては、単語ではなく文節単位での分析を行なうという画期的なものです。
「画像解析」は、徳島大学と共同開発した『SUDACHI』ですが、数値、文章、さらに画像も解析するものです。「モバイル開発」は、ログレコメンダー モバイルやモバイルサイト構築などで用いられているテクノロジーでです。
これらの要素技術が相乗的に機能し「Optimization Technology(最適化技術)」としてALBERTのビジネスを支えています。
ALBERTの事業は大きく分けて3つあります。ALBERTは、2005年7月の創業以来、事業コンセプトに「レコメンデーションの専門企業」を掲げ、あらゆる商品や情報に対応したレコメンドエンジンを開発・提供してまいりました。現在の売上の大半はこのレコメンドエンジンによるもので最大の柱となっています。しかし、一般的に、「レコメンデーション」や「レコメンドエンジン」という言葉からは、いわゆるamazon型といわれる狭義のレコメンドエンジンが想起されます。従って、「レコメンデーションの専門企業」=「狭義のレコメンドエンジン開発・提供を行なっている企業」と捉えられることも多く、必ずしもALBERTの事業領域を正しく伝えるものではありませんでした。
昨年1月、新事業の立ち上げに合わせ、事業コンセプトを「分析力をコアとする情報最適化企業」に変更しました。最近、ビッグデータという言葉をよく聞きますが、ITの発達に伴い大量のデータが取得できるようになり、このデータの取り扱いが課題になっています。データの蓄積や集計レベルまではBIツールなどで実現しているものの、本当の意味でのデータ分析を実際のビジネスに活かしている企業はほとんどないと言っても過言ではありません。ALBERTでは、クロス集計程度の分析ではなく、商品や情報と顧客に対する深い理解に基づき、圧倒的に高い分析力を活かして、広告のマッチングや最適化を行なう「行動ターゲティング広告」、Webサイトの最適化、One to oneマーケティングを実現する「CRMソリューション」に事業展開を図っています。
ALBERT創業から今後の事業展開の方向性を1枚のチャートで表したのがこの事業概念図です。社員がALBERTの紹介をする時には、このチャートを使って説明すると思いますし、近々事業概念図が入ったクリアファイルを製作するので、是非ゆっくりとご覧いただきたいと思います。
2011年11月11日
「年齢確認が必要です」(山川義介)
posted by Yoshisuke Yamakawa
今朝、コンビニで「アルコールゼロ」、「カロリーゼロ」、「糖類ゼロ」のノンアルコールカクテルを買った。

レジに行くと「年齢確認が必要です」のアナウンス。「75歳です」と答えたお爺ちゃんがいたという本当だかネタだか分からない話があったそうだが、そういう話をしたいのではなく、なぜこういうアナウンスが流れるのかということだ。店員にヒアリングした結果から推測するに、この商品はアルコール飲料の棚に置くために、「アルコール」というカテゴリに振り分けているらしいことがわかった。
ここまで話すと、私がいったい何を言いたいか、おわかりのかたも多いと思うが、カテゴリー設定がいかに重要かということだ。アルコールフリーの飲料のコンセプトは、「普段お酒を飲む人運転をする時にやむを得ず飲む」というニーズに応えるというものだと思うが、そもそもお酒が飲めない人が、ウーロン茶やジンジャエールの替わりに、ノンアルコールカクテルを飲むこともあるわけだ。
レコメンデーションを考えた時、ウーロン茶やジンジャエール、コーラをいつも買っている人に、もしもノンアルコール飲料をアルコール飲料としてカテゴライズしていたら、フィルターにかかってレコメンドされない可能性もある。ジンジャエールとノンアルコールカクテルの併売が多く、共起ルールができた後であれば、お酒を飲まない人にもレコメンドされる可能性があるが、新発売の時にはまず表示されないだろう。
カテゴリー設定やカテゴリーを使った分析がいかに重要かに関しては、「CTB分析とカスタマープロファイリング」で述べているが、まさにカテゴリー設定のしかたによって、おかしなアナウンスが流れるという面白い出来事に遭遇し、その思いを新たにした朝であった。
2011年11月01日
創造性テスト(山川義介)
posted by Yoshisuke Yamakawa
以前、「ビジネスマンに求められる3つの能力は何か」ということに関して、「本当に仕事ができる人とは」というエントリーで次の3つだと書いた。
(1)ロジカルシンキング
(2)コミュニケーション能力
(3)クリエイティビティ(創造性)
この3つを挙げている。3番目の「クリエイティビティ」を評価する方法のひとつとして、創造力テストというものがある。「社員の力を決める3つの要素」でも紹介したが、私は、千葉大名誉教授、現在は東京未来大学名誉学長であり、「頭の体操」で有名な多湖輝先生と非常に親しくさせていただいている。マルマンでは多湖先生の開発された創造力テストを必ず入社時に実施していた。例えば、「牛乳びんを牛乳びん以外の目的で使用する方法をできるだけたくさん書け」といったものである。学校の成績が優秀でも、こういった正解のない問題が苦手な人が結構いる。そういう人の成績表や資格などは、正解のないビジネスの世界では全く役に立たない。マルマン創業者の片山豊氏は、私に何度となく「瓦はいくら磨いても瓦だ。今は光っていなくても磨けば光るダイアモンドの原石を探す方法を考えなくてはいけない」とおっしゃった。つまり、創造力テストなどを開発することで、素質のある社員を採用しろという事だ。
多湖先生が全国レベルで実施されていた、どこかの機関の「創造力テスト」の採点をしていたことがある。牛乳瓶のような問題は、解答するのも大変だが、採点もなかなか難しい。採点のポイントとしては、例えば牛乳瓶の問題であれば、金魚を入れる、鉛筆を入れる、土を入れるなど、単純に何かを入れるという同じ発想から出ているバリエーションに関しては、あまり評価をしない。創造的な発想とは、牛乳瓶に物を入れるだけではなく、目盛りを付けて計量カップにするという一つ何らかの工夫を付加したものは評価が高くなる。さらに、牛乳瓶を複数使うという発想も重要で、同じ物を入れるのでも、水の量を変えて楽器にするとか、砂を入れて穴を空けた蓋も利用し砂時計にするという発想もよい。並べてボーリングのピンにするとか、砕いて装飾品として使うなどの発想もできるとよい。

このような発想をする時に、ただどんどん思いつくまま解答するのではなく、1本で何ができるか、2本あったら何ができるか、もっとたくさんあったら何ができるかと考える。複数の場合は、連結する、並べるなどの発想があるだろうし、また砕くとか切るという発想もある。牛乳瓶の底のような眼鏡という表現があるが、まさか眼鏡はできないだろう。それでも、その着眼点は評価できる。
「新聞紙を新聞以外の用途として何に使えるか」という問題もあった。新聞紙の場合も、何かを包む、丸めてちゃんばらという発想はすぐできるだろうが、燃やす、折る、小さく切る、細く切る、つないで大きくする、水につける、溶かすなどという発想をすれば、たくさんのアイデアが出るが、意外とこのようなバリエーションを解答する人は少ない。
ロジカルシンキングとコミュニケーション能力は、社会人になってからでも頑張れば身につくものかもしれないが、創造力をつけるのは、なかなか難しい。それだけに、特に企画部門などに配属を予定している応募者に関しては、採用時にいかに創造力を評価するかが重要になる。
2011年07月19日
DACの徳久昭彦氏がALBERT社外取締役に!(上村崇)
posted by Takashi Uemura
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広告の最適化配信サービス開発のためのエンジニアを募集中!
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先ほど正式にリリースを出しましたが、デジタル・アドバタイジング・コンソーシアム株式会社(DAC) 取締役CTOの徳久 昭彦さんに、ALBERTの社外取締役にご就任いただきました。
さっそく法人ページの役員紹介にも掲載させていただいています。
ALBERTでは、レコメンデーション分野で培ってきた「最適化技術」を「アド・テクノロジー」に応用し、今後本格的に「広告の最適化配信」事業に進出してまいります。
今回この業界を長年に渡り先頭で牽引してこられたDAC徳久さんに加わっていただくことは、大変心強く、対外的なメッセージ性も強力なものがあると思っています。
実は徳久さん( @atok98 )との出会いは、twitterです。
アドテクノロジーに注目するものとして、もちろんずっと前から徳久さんをフォローさせていただいておりました。ただ、直接お会いしたことも、電話やメールでご連絡したこともない方で、「いつかお会いしたいなぁ」と思っていたのです。
「アドテクと最適化」について悶々と考え続けていたある休日の朝、ベッドの中で徳久さんの呟き(恒例の朝の連投!)を読みながら勉強していました。
その日はたままたTLの流れが遅く、なんとなく「今なら言える!」という気がして、twitter上でコンタクトさせていただいたのです。
ありがたいことに直ぐにお返事をいただき、面会の機会を頂戴して、「僕たちが何者か、何を得意とし、どこを目指しているのか」を説明させて頂いたのです。
DACさんにはその後すぐ(2010年の冬)にプロジェクトを組んでいただき、サービスの共同開発を進めています。
「広告の最適化配信」 今世界中で盛り上がりを見せているこの分野でプレゼンスを発揮していけるよう、ガンガン!バリバリ!頑張ってまいりますので、皆様応援宜しくお願い申し上げます。
>徳久さん
引き続き宜しくお願い申し上げます!
2011年06月24日
「ヒト」「モノ」「タイミング」の時代(山川義介)
posted by Yoshisuke Yamakawa
「ヒト」「モノ」といえば、「カネ」と続くのが常套でしょう。企業の経営資源としてこれらを有効活用することで、ビジネスにドライブがかかるというわけです。ALBERTはレコメンデーションの専門企業として設立し、「ヒト」と「モノ」のマッチングエンジンを開発してきました。
最適な出会いの演出には、「ヒト」=顧客 と 「モノ」=商品・情報への深い理解が不可欠であることは、上記図表のリンクページでも詳しく述べています。しかしながら、これからは「ヒト」と「モノ」のマッチングに加え、最適な「タイミング」で提示するということが求められると思います。より高度なレコメンデーションは、パーソナライズで実現するわけですが、同じ人が同じホームページを訪問しても、来る時間帯や時期によって内容が最適化されていてもよいでしょう。また、メールマガジンなどもタイミングよくパーソナライズされたコンテンツが届けば、つい開いてしまうかもしれません。
「Time is Money」という言葉がありますが、20年ほど前に、これからは「Speed is Money」だと言った経営者がいました。しかし、現代においては「Timing is Money」ではないでしょうか。これを冒頭のコトバに代入すると、「ヒト」「モノ」「タイミング=カネ」ということに帰結し、とても納得がいくのが妙におもしろいと思います。

